『生命保険に入るくらいなら、お金を貯め込んだ方がまし』なのでしょうか。また本当に、『終身保険は死亡保障がある分、投資信託等よりも運用効率が悪い』のでしょうか。机上ではなく現実の暮らしから発想し直すなら、別の答が見えそうなのです…。

1.一般的なセオリーには反する丈夫な住宅の購入

Aさんは、最近ある企業を定年退職した高齢者です。夫人も既に60歳に達しています。ところが、この先40年以上も持ちそうな軽量鉄骨住宅を、現金で購入しました。その現金は、それまで住んでいたマンションの売却と貯蓄等で作ったのだそうです。
しかし、高齢に達した後に、現金を《マイホーム》に代えてしまうのは、老後への準備のセオリーに反します。現金が底をつけば、生活できなくなるからです。

2.一般的なセオリーより大事な《今と先》の両立

ところが、Aさん夫婦の発想は違っていました。特に夫人は、庭で園芸に励み、それをYou Tubeに上げながら『第二の人生を送りたい』と考えていたのです。夫人は、まだ業界が黎明期に近かった頃からのSE(システムエンジニア)でした。
一方でAさんは『野鳥の写真で勝負を賭ける』と意気込んでいました。定年までは、雑誌の編集や校閲(こうえつ:誤字のみならず内容の正確さをもチェックする仕事)に従事していましたが、その際、身近な野鳥の写真集にすっかり心を奪われたのだそうです。

3.一見無謀とも感じる人生設計に潜む深遠な計画

第二の人生のために、2人は、都市部のマンションから庭を持てる郊外に引っ越しました。夫人は『都市部の人が興味を抱ける程度の規模の(広大過ぎない)庭がいい』と言い、Aさんは『ちょっと散歩に出かけると野鳥に出会える郊外がいい』として、見解が一致したのです。
ただなぜ、《長持ちする家》にしたのでしょうか。しかも、太陽光発電の充実のために、地震にも耐える頑丈な住宅にしたため、かなり高価なのです。
しかし、そこには深遠な発想とプランがありました。

4. 売り抜けることまで想定した高齢期の住宅投資

地震に耐える家は分かりやすいですが、太陽光発電は、先行きの《電気代のランニングコスト削減》だけではなく、『二酸化炭素を排出する家では、将来電力消費量を制限される恐れがある』からなのだそうです。
『しかし、それは2050年あたり(30年後)の話ではないですか』と言うと、Aさんは『そう、それまでに、この家を売る時のアピール材料にいいだろう』と笑うのです。『ソーラーパネルは買い替える必要があっても、大量のパネルが乗る頑丈な家なら売れるはずだ』とも言われます。

5. 将来的な資金源は第二の人生への投資でもある

『売るんですか?』という驚きに、『そう売るよ』とAさんは涼やかです。そして、『この辺は、地震も水害も少なそうだし、売り方次第では高く売れる』とまで言います。そして、売った後は、施設に入ることも検討するのだそうです。
しかも、そんな形で《将来資金を住宅化》しておくと、第二の人生のために使う資金計画が立てやすいとも指摘されます。そればかりではなく、『残り短い日々を、最新の住宅で過ごすことは、快適この上ない』という発想を持っておられのです。
確かに、お金を貯めて古い住居に住み続けるよりは、将来《現金を生み出し得る》住居に投資して、快適ライフを満喫するのも、面白い選択だと思います。

6.とにかく自分達が快適に過ごせる家にしてみた

住居の中には、くつろぎスペース以外に、高速ネット環境を装備した《パソコンルーム》や写真を飾る《ミニスタジオ》があり、庭には、庭仕事を容易にするための《機材置き場》や弱った花を再生するための《ミニ温室》があります。同じような趣向を持つ人なら、その価値が分かるからだそうです。『家は1人に売れればいいからね』と、Aさんは言います。
この家は、将来現金化するためだけではなく、お二人の新たなビジネスへの投資物件でもあるのです。

7.生命保険の契約も《現金を生む》仕組みの1つ

Aさん夫婦は、『老後はただ生きるのではなく、やりたいこと、ややり残したことを実行するためにある』と言われます。そして、行動を起こすためには、ただ現金を備えるだけではなく、『後々にも、まとまった資金を生み出す仕組みを作り出すべきだ』と言われるのです。
運用効率がどうこうという発想ではなく、いざと言う時には『多少損をしても、まとまった資金を手にできる方が、ずっと充実した展開を考えられる』ということです。
そんな発想に立って、今度は生命保険に目を向けるなら、たとえば夫婦がそれぞれのために、終身保険を契約して、死亡に備えながらキャッシュバリューを高めて行くという発想が、他の投資に劣るとは考えにくいのです。むしろ、死亡保障で予想外の“急死”にも備え得るから、生命保険が有利なのではないでしょうか。

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